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Viaggio mosaico

〜モザイクをめぐる旅〜

お気に入りの町で偶然見つけたモザイク

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ローマの家のモザイク群 スポレート イタリア

私がいた頃ローマ駐在の奥様達の間で人気のあったのがスポレートでした。
日帰りで行って来られる距離で、町もこじんまりと可愛くて、ただ散歩しているだけでも楽しめる美しい町です。
観光客が多すぎないところもいい! 今もあの頃のままだといいなあ。

スポレートはウンブリア州にあります。
道ゆく景色もポップなグリーンのトスカーナとは違って、深くシブい色合いです。

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スポレートの遠景
要塞があって橋があってなかなかドラマチックなつくりでしょう?

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小さな町ですが見所が豊富です。

町に入る前、モンテルーコの丘の裾野に建つサン・ピエトロ寺院。ファサードのレリーフがキュートで面白いです。
12〜13世紀のロマネスク建築。

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町の外側にもう一つ、ルチアーノの丘に建つサン・サルバトーレ教会。
4~5世紀ごろに建てられたもので、素朴な石の美しさが楽しめます。

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  *

塔の橋 高さ80m 長さ230m(とプレートにあった)
橋はローマ時代に既に存在していたそうですが、現在の形に建て替えられたのが13世紀。

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抜群の景色で住民の憩いの場にもなっていました。

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ここからはフラミニア街道が見通せます。

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ドゥルーゾの凱旋門 1世紀
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サン・アンサノ教会 
地下には紀元1世紀の古代ローマ神殿の遺跡が見られるそうですが、それよりも壁画に釘付けでした。
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メルカート広場の噴水
これは結構新しいものだけど(といっても18世紀くらい?)
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地下じゃないちゃんとしたローマ遺跡もありました。
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他にも思わず写真に撮ってしまうものが色々と。
細い路地には猫が似合う。
アートのようなショウウィンドウ。

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ウンブリア州といえばトリュフを使ったお料理。
スポレートは黒トリュフが有名なのだそう。
削りたての黒トリュフの香りを楽しみながらパスタなぞいかがでしょう?

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では本題のモザイクを見つけた場所をご紹介します。
目的地はこちらの市庁舎です。

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現代の時計の下に日時計もついた印象的な外観なのですぐにわかると思います。
この建物の脇のあたりで偶然、Casa Romanaという看板を見つけました。確か坂か階段を下がったところだったと記憶してます。道からちょうど地階にアクセスできる感じでした。

遺跡みたいなのでちょっと見てみようか、と入ってみたらモザイクだらけにびっくり。
しかも1部屋だけじゃなくて次々と出てくるのにもさらにびっくり。
偶然見つけたにしてはなかなかのクォリティだと思いませんか?

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白黒で幾何学模様だらけですが。
こちらの図面のカラーになってる部分が全てモザイクで覆われてました!

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スポレートといえばもう1つ重要な見所、サンタマリア・アッスンタ聖堂、別名ドゥオモがあります。
中央礼拝堂後陣にフィリッポ・リッピの遺作となったフレスコ画があることで有名です。

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「聖母戴冠」

床張りもとても美しく、、、

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ファサードには13世紀ごろのビザンチン様式のモザイク画あります。

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8つもあるバラ窓が印象的なロマネスク様式のファサードです。

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「キリストと聖母と福音書記者聖ジョヴァンニ」

でも私にとってこの教会で一番印象的だったのは、このアプローチの優雅さでした。

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ローマの教会にバーン=ジョーンズ

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バーン=ジョーンズのモザイク作品群 サンパウロ・エントロ・レ・ムーラ教会 ローマ イタリア

ローマのナツィオナーレ通り沿い、ローマ三越近辺をそぞろ歩いていると、レンガ色と白色のストライプ模様の印象的な教会が目に付きます。
この教会がサンパウロ・エントロ・レ・ムーラ教会、英語圏の方のためのプロテスタント教会です。
音響効果がよいということでよくオペラやクラシックコンサートが行われています。中にモザイクがあるらしいとは知っていたのですが、近年の作品だからとずっと後回しになっていました。

そんなある時アート好きのお友達に
「あの教会まだ行ってないの? あそこのモザイク、ラファエル前派のバーン=ジョーンズのものよ。行かなきゃだめよ!すごく良かったわよ」
と勧められ、ようやく足を運びました。

あまりにも見慣れた過ぎたため教会の全体像の写真を撮っていなかったようです、残念。
ナッツィオナーレ通りに面した扉(聖なる扉)の上にも早速モザイク(ジョージ・ウィリアム・ブレックの「4人の布教者」)です。

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入り口は通りから奥まったところにあります。すぐそばの喧騒が嘘のような緑まぶしいエントランスです。

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中は誰もいません。やはり知る人ぞ知る教会ってことなのでしょうか。
最初に目に付いたモザイクはバーン=ジョーンズではありません。こちらもジョージ・ウィリアム・ブレックの作品「キリストの誕生」です。

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モザイク以外にもステンドグラスやタイル、絵画など目に鮮やかな作品がいろいろと目に入ってきます。

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ちょっとキョロキョロしてしまいました。さて正面です。
この通りバーン=ジョーンズのモザイクは祭壇周り全面的に施されています。

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一番手前の凱旋アーチにあるのが『受胎告知』
古典的な作品とは全く違い、リアルな風景の前に立つマリア様。茜色の空が印象的です。

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そのもう一つ向こうの凱旋アーチには善悪の知恵の樹の前に立ち、アダムとイブに両手を差し伸べるイエスを表した『赦しの樹』が描かれてます。
角度の関係で写真が足元しか撮れていません。
参考までにモザイクのための習作「生命の木(原画)」ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵、を載せておきます。

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2つのアーチを超えたその向こうに「キリストの栄光」があります

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教会を見守るキリスト、左右に控えるのは大天使です。

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天井部分
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後陣の下の方は「地上の教会」

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預言者たち
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左は聖女たち、右手には騎士がいます。
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群像の描き方はさすがに圧巻です。
女性の描写に、ラファエル前派のバーン=ジョーンズなるものを感じました。

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このリアルな人々の描写の中には教会の建立に貢献した人たちがモデルとして描かれているそうです。
聖人たちのグループの中には教会の寄付を行ったJ.P.モルガン、騎士たちの中にはリンカーンやグラントの姿があるとか。
じっくりと探してみるのも楽しいかも。

ローマの教会では異色の空間ですが、こういうのもたまにはいかがでしょう?
お買い物ついでにぜひ!

ミラノだってモザイク その2

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サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂内、聖アクイリーノ礼拝堂のモザイク ミラノ イタリア

前回に引き続き、ミラノの初期キリスト教時代のモザイクです。
今回はさらに古く紀元前4世紀!!のころののモザイク画、初期キリスト教時代の中でも最古クラスです。
ミラノのモザイクも侮るなかれです。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂の前にはローマ時代の16本のコリント式列柱がずらりと並んでいます。
そして正面にはコンスタンティヌス1世の像、ミラノ勅令を記念して建てられたもののレプリカです。
まさに4世紀の世界さながらという感じです。

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サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂はもともと4世紀末から5世紀にかけて建てられたものなのですが、何世紀もかけて改装や改築を重ねてきたので、表から見る限りはそんなに古い教会とは思えません。
内部は装飾もあまりなく簡素です。奥行きを感じさせない集中式プランで作られているのでビザンティン教会や正教会を思わせます。
前回のサンタンブロージョ教会は以前のバシリカをそのまま継続して使っていたのに対し、こちらはミラノ勅令後にわざわざ新たに建てられた教会なのです。しかも当時流行りのビザンティン様式です。どことなく権威的なものを感じます。

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では聖堂の右奥にある聖アクイリーノ礼拝堂に進みましょう。

礼拝堂の中はがらんとしててとっても暗く、窓からの採光が頼りです。もし日程に余裕があるなら天気や時間帯を考えて行った方がいいかもしれません。
八角形の空間は洗礼堂とも霊廟とも言われているようですが、私はローマのサンタ・コンスタンツァ廟を思い出しました。
八角形のうち出入口を除くそれぞれの面にニッチがありフレスコ画やモザイク画で装飾されています。モザイク画が残っていたのは2面だけでした。

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そのうち完全な形で残っているのは右手にあるわずかに1つだけ、こちらの「使徒に囲まれるキリスト」です。

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初期キリスト教時代の特徴の一つ、お髭がなく若々しいお顔のキリストです。

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周りにいるのは12人の使徒たち。キリストの右側巻物を手にしているのは聖パウロだそうです。

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お顔にも金色のテッセラが使われてて神々しいです。

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もう一方は損傷がかなり激しいですが、白い馬らしきものと羊飼いたちが見て取れます。
太陽の馬車で地球を照らしている様子を表しているそうで、「エリアの昇天」を表すと考えられていましたが sol invictus(不敗の太陽神)を表すと特定されたそうです。

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こちらはガッラ・プラキーディアの石棺と言われているものです。
でもなんで?ラヴェンナにブラキーディア廟があるのに不思議です。

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見終わって戻るときに前室部分にもモザイクがあるのに気付きました。聖人が並んでます。
同時代のものでしょうか?なかなかのクォリティだと思うのですが、残念ながら情報が見つかりませんでした。

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教会を出てもう一度この景色。
4世紀を堪能できるモザイク旅でした。

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ミラノだってモザイク

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サンタンブロージョ教会内、礼拝堂サン・ヴィットーレ・イン・チェル・ドーロのモザイク ミラノ イタリア

一般的にミラノってなぜかモザイクのイメージがないですよね。
「ミラノ モザイク」で検索をかけると出てくるのはほとんどガッレリアのモザイク。特にかかとでグルグルするあの雄牛のモザイクです。
他に見所も多くグルメやお買い物も楽しい街なのでついつい後回しになっちゃうのも仕方ないのでしょうが、この街にも初期キリスト教時代の魅力的な作品があります。なので2回に分けてご紹介したいと思います。

まず今回はミラノの守護聖人アンブロージョを祀るミラノ最古の教会、サンタンブロージョ教会です。
外観はこんな感じです。

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386年に建てられたと言われるだけあって素朴な感じ、、、と思いきや、9世紀と11〜12世紀ごろに大改築がありロンバルディアロマネスク建築の傑作と呼ばれるものとなってます。
鐘楼はバジリカ様式っぽいですけどね。古代の部分もいい感じに残して融合したのかも知れません。

中に入ると教会には珍しく回廊で囲まれた中庭がありました。
教会の前のアトリウム(中庭)で思い出したのがポレチュのエウフラシウス大聖堂です。ミラノ勅令がおりて間も無い4世紀ごろ、教会には入口前にアトリウムがあったという話がありました。同じ時代に建てられたサンタンブロージョ教会はちゃんとそのスタイルが残っていたのです!!

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この中庭にかわいいロマネスク装飾がありました。

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建物の中に入ったところです。
暗い内部の中、モザイクのある後陣だけライトアップされてました。

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前に進んでアップで見てみましょう

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手前にある天蓋の影が邪魔な感じです。
完全に邪魔者扱いにしてますが、本来はモザイクよりもこちらの方が価値のあるものだそうです。

後陣に配されたのはパントクラトールのモザイク。
オリジナルは4世紀に作られ9世紀に一度改修されてます。残念なことに第二次世界大戦の折に爆撃で破壊されてしまい、戦後残っていたテッセラを集めて作り直しました。
絵柄など初期キリスト教のような風合いを残していて、当時の雰囲気を楽しむには充分な出来です。
でも価値としては低いのかなぁ、あまり詳しい情報が載っているものを見つけられませんでした。
仕上がりは見ての通りです。あまり近寄って見ないほうがいいのかも(笑)

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大きくイエス様や聖人たちが描かれている中、端っこの下の方に聖アンブロージョの日々の様子が描かれてます。

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ここまでが前段、いよいよ本命に向かいます。
祭壇右側奥にある礼拝堂サン・ヴィットーレ・イン・チェル・ドーロです。殉教者ヴィットーレの遺体を安置するために、 マテーノ司教によって316〜328年に建設されました。

まずは入ったところ

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美しい前室の奥にモザイクのある小部屋があるのですが間には鉄柵があります。
中に入れず鉄柵ごしの撮影になりとっても大変でした。

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こちらがミラノでも有名な初期キリスト教時代のモザイクです。5世紀にごろに作られました。
中央にいるのは聖人ヴィットーレ。円蓋を覆う金色はすっかりと退色して、いぶし金色の渋い空間です。かつてはキラキラと眩ゆかったのでしょうか?

円蓋の周りの壁に聖人たちが配されてます。聖アンブロージョは左の壁の中央にいます。モザイクは聖アンブロージョが存命中に作られたそうです。だったらよく似てるのかも。お顔をよく見たいのですが、この角度からではわかりにくいです。

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このクオリティの高い作品の中で異彩を放っているのが4隅にいる不思議な生き物たちです。最初は福音書家と思ったのですが、ライオンに当たる生き物があまりにもらしくなくて首を傾げてしまいました。
モザイクも明らかにテイストが違うので時代が違うのか作者が違うのか。目が離せない不思議な味のある絵柄です。

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礼拝堂への通り道辺りにこんなものもありました。
パネルによると「最初の教会の後陣に飾られていたモザイクの一部」だそうです。

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ゲドからアマルフィへ

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アマルフィのドゥオモ前からこんにちはorこんばんは

実はこちらは今回の記事の本命ではないのですが都合上こんな感じになってます。

ジブリのアニメで「ゲド戦記」ありますよね。
昨年末ごろテレビで放映されてて、この度ようやく最後まで話について行って見ることが出来ました。多分。
冒頭のシーンでビザンチンを思わせるようなモザイクで装飾された建物が登場するおかげで、背景に目を取られ、のっけから本筋から取り残されてしまう厄介なこの作品。(私だけでしょうが)

そのゲド戦記のモザイクといえばタイトルバックに現れるこちらの龍ですが、これを見るたびに思い出すものがあるんです。

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そのモザイクがある場所に行ってみましょう!

南イタリアのアマルフィ海岸沿い、アマルフィの町のお隣にラヴェッロという町があります。
「標高350mの高台にある洗練された高級リゾート地」だとか。
アマルフィからわずか30分ほどのドライブで到達したドゥオモ前の広場、めっちゃ閑散としてます。そっかまだ3時前だしまだお昼休みなのでしょう。

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時間つぶしにヴィッラ・ルーフォロに入ってみました。

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ワーグナー音楽祭で使われる場所ということで、聞きなれたワーグナーの作品をBGMに建物を観光。
お庭が素敵なところなのですが、お出かけしたのは1月だったので季節的にお花の種類が少なくちょっと寂しいです。
モザイク目的で出かけて季節のチョイスを誤る、私がちょいちょいやらかすミスです。

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でも眺望は季節に関係なくとっても素敵〜♪

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そろそろお昼休みも終わりかな?と再びドゥオモ前。
うーん、まだ扉が閉まってる。
もしかして押したら開く?と試してみたもののやっぱり閉まってる。
近くに開館時間案内を見つけのですが、なんと17時~20時!!
うーん、流石に待てない。次の予定に間に合わない、、、、、

実はこのドゥオモにある2つの説教壇が見たかったのです。
ヨナの説教壇のヨナとはアクイレイアの教会でも登場したあのお方です。
怪物に飲み込まれるところと吐き出されるところのヨナがモザイクで施されてるのですが、この怪物がなんともコミカルで愛らしい。
そう、この怪物をなぜか思い出してしまうんです。
全然似てないんですけどね。

実物の写真はこちらで確認していただければと思います。
イタリア情報サイト

もうひとつのライオンの説教壇にはこんな子もいたりして、こっちの方がゲドモザイクに近い?
龍じゃなくてグリフォンです(昔どこかから拾ってきた画像です)

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もっとそっくりなの見つけたいですね。
そんな風にモザイクを探してみるのも楽しいです。

南イタリアの教会にはヘタウマモザイクがいっぱい 5

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オートラント大聖堂の床モザイク オートラント イタリア

このヘタウマモザイクシリーズは今回で最後になります。
前回に引き続きオートラント大聖堂のモザイクです。主身廊部分の大きな「生命の木」を中心に紹介しましたが、袖廊にあたる部分にもそれぞれ小さな「生命の木」があります。

こちらは左翌廊部分の全体図。

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牛の背中から木が生えています。

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このゾーンのテーマは「天国と地獄」です。
多分木の左側が天国で右側が地獄かと思うのですが、左側で象徴的なのがこちらのお方々。
アブラハムとイサクです。イサクはアブラハムのお膝に乗ってる子供の姿と大人になって2人の子供を抱く姿の2つでのご登場です。

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そして地獄側の象徴はコチラ、隣には奴隷を従えたサタンの姿です。側にはしっかりとINFERNUS SATANの文字。

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この邪悪さとか禍々しさとかがすごく伝わってきて、なかなかの表現力だなと思うのです。

このゾーンのほかのモザイクたちもお楽しみください。動物たちがすごくキュートです。

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こちらは右側翌廊部分です。

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テーマは特に無いようですが自然界を表しているようにも見えます。
トップ画像もここにあったのですが弱肉強食を表してる? 実は山羊を飲み込んでるウワバミの尻尾はライオンが襲いかかっているところなんですよ。

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動物たちのやりとりみたいなのが可愛くて面白いです。

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そうかと思えばファンタジックな生き物もいます。
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木のてっぺんには人間たち。

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モザイクだけでも十分素晴らしいですが地下教会も忘れずに。11世紀創建当時のまま残ってます。
柱が林立する様は美しく周辺には当時の貴重なフレスコ画が残ってます。柱頭も個性的なのが多くてこれもまたひとつひとつ楽しめます。

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教会を出たら港へ戻る道すがら土産物街をブラブラと散策。
でも気づいたら看板ばかりが気になって、こんなことになってしまいました。

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かわいいお土産も見つけましたよ。

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