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Viaggio mosaico

〜モザイクをめぐる旅〜

神話の島で見つけたモザイク

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Hersonissosの古代ローマモザイク クレタ島 ギリシア

多分子供の頃に見たテレビとか歌のイメージかもしれません。もしかしたらギリシア神話の絵本かも。
クレタ島、、、この言葉だけでなんだかぞわぞわくるんです。碧い海と空、乾いたベージュ色の大地、そしてクノッソス宮殿、ラビリンスとミノタウロスの伝説。
ギリシアのロマンがギュッと詰まった神話の島というイメージがあります。

真っ先に行ったのはクノッソス宮殿
ミノア文明の遺跡です。4000年前のものだからモザイク関係ないですけど
カラフルに復元(?それ以上のことをしてるような気がするけど)された遺跡はビジュアルで語りかけてくれるので単純に楽しいです。炎天下暑いしゆっくりですけど、足を止めるわけにはいかない感じ。

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クノッソス宮殿を見たならイラクリオンの博物館で出土品のチェックです。
まあギリシアだしミノアだしモザイク関係ないし(←しつこい)写真だけー

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と思っていたのに博物館の一画にモザイクがありました!

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クレタ島にローマ??不思議に思いながら説明文を読みます。(興味のある方は拡大してどうぞ)
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どうもChersonisosというところから出土したようです。Hersonissosともいいます。古代の都市名はChersonisosと書くようですが、後者の表記の方がうまく情報がヒットするようなのでタイトルはこちらを使いました。
場所は島の北の海岸沿い。イラクリオンから25Kmほど東にあります。クノッソス宮殿をさらに超えたところです。
ローマ時代、クレタ島はリビア沿岸部と共に一つの属州を構成していたようですが、その州の中でも重要な町であったようです。

町について調べてみると興味深いものを見つけました。
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(ソース:https://commons.wikimedia.org/wiki/File/Hersonissos_Antique_fountain.JPG)

古代ローマ時代の噴水、表面がモザイクで覆われています。
公共施設にモザイク、珍しいなあと思いました。

エーゲ海とモザイクと8

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コス島のモザイク群 コス島 ギリシア

ただいまコス島に向かう船の中です。
ロードス島の騎士団長の館で見たモザイクたちのほとんどがコス島から来たものでした。コス島ってどんなとこ?まだ他にもモザイクが残っているのかも。そんな好奇心から行ってみることにしました。

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港でまず目に付いたのは聖ヨハネ騎士団の城。ロードス島のが本拠地でこちらは出城のような役目だったそう。ここにいた騎士達がモザイクを物色して積み出してたのでしょうか?
まずはカサ・ロマーナへ向かいます。

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9月半ばの午前10時。今日も暑くなりそうです。

カサ・ロマーナは遺跡というよりも再現された建築物って感じです。展示もいろいろ工夫されており、予算かけてるなーと感じました。モザイクは3世紀のもの、状態の良いものはコス博物館にあるらしく残っているものはまあまあ。写真を見るとわかると思いますがいろいろと見づらいです。が、ペリスタイルの中庭に当たる強烈な日差しと屋内の涼やかさ、当時の人と同じ気分になって見るのも一興です。

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モザイクは魚やイルカなど海をモチーフにした作品が多くありました。海馬に乗るネレイドも再び登場です。このエリアでは定番のモチーフなのかも。海の守護神的な役割でもあるのでしょうか?
またロードス島の虎の間のモザイクにそっくりでしかも本当の虎のモザイクもありました。

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次は西遺跡です。名前からしてやる気のない感じですが、順路も看板もなくありのままの自然体で放置されている遺跡でした。(そう見えました)カサ・ロマーナとはまるで両極端!これではモザイクを探すのも大変ですが、大物は敷地の端と端、保護用の屋根が目印になりました。

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ゴロゴロ転がった遺跡を眺めつつ移動します。かなり広さあります。
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こちらはかなり持ち運ばれちゃっています。
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残っているものを見ると、石のツブツブが小さくて色使いも繊細でクオリティが高いです。
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コス島は医療と治癒の神アスクレピオスの聖地で、また西洋医学の父ヒポクラテスの生誕の地でもあります。郊外の遺跡へかわいい電車に乗って出発!
遺跡の入口は緑が生い茂る涼やかなところです。昔は水源が豊かだったそうで、遺跡全体に水音が響く癒しの空間だったのでしょう。

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遺跡は3層のテラスになっていて大変ひろびろとしています。むしろちょっとひろびろしすぎ!(笑)
最上段に登るとコスの町がそしてエーゲ海の向こうにトルコの大地が見えました。

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アスクレピオスを説明するパネルにモザイク発見。
このモザイクはカサ・ロマーナにあったもので現在はコス博物館にあると書いてます。船で到着するアスクレピオスをヒポクラテスが歓迎しているところです。コス博物館に行かなくちゃ。

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なのに考古学博物館はこんなことになってました、、、(涙)

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工事のため閉館中

残念な顛末で後味悪いところですが、このエーゲ海シリーズはここで終わりです。
ボドルムに戻ったら美味しい魚とワインで心を癒そうかな。

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