ぶらり途中下車でモザイク
Villa dei Volusii ローマ イタリア
春ですね。みなさまは今年は(も)お花見をお楽しみになりましたでしょうか?
私は今年は短すぎた最盛期を見損ね、散り際の桜の美しさを堪能しました。←負け惜しみ(笑)
さて昔の写真を漁っていたら、こんな春めいた色合いのモザイクが見つかりました。なので今回はこちらをご紹介します。
イタリアの主要都市を結ぶアウトストラーダA1、別名「太陽の高速道路」沿いにそれはあります。ローマからトスカーナとかミラノとか北上する時に誰でも使うメイン中のメインの高速道路。その最初(くらい?)のサービスエリアのすぐ裏手にあります。
場所はこちらの地図で確認してくださいね。
ここはSA利用時にたまたま遺跡の看板を見かけてふらっと入りました。マイナーな遺跡だろうけどせっかくなのでちょっとだけ
図面発見! 1世紀ごろの邸宅跡のようです。
あれ?屋根がかかってて暗い! なんで??
今なら経験値が上がっているので「遺跡に屋根=モザイク」の方式よりこの景色はで期待値大!なのですが、訪問当時は全くわかっていませんでした。むしろ遺跡らしさが損なわれてる気がしてあんまり好きではなかったです。
正直なところ今でも好きではないですが、保護のためには仕方ないし、カバーと一体化した景色も見慣れました。文化財でもあり観光資源でもあるモザイクたち、この辺りの兼ね合いはきっとイタリア政府も色々と苦労しているのでしょう。
では入ってみましょう。
白黒で幾何学模様ですが床にモザイクがびっしりと敷き詰められています。意外な規模にびっくり。
では1枚1枚じっくりと!
やはり一番目を引いたのがこちらのモザイク。ピンクとかパープルとかおよそ自然にあるとは思えない色合いです。本当にこんな色の大理石があるのでしょうか? そして幾何学模様だらけの中にこっそり紛れていたカタツムリと鳥も見つけました。
ひとしきり屋根の架かったエリアを堪能したあとは遺跡全体をぶらぶら、広いお庭に面したところに一部屋だけモザイクがありました。最初のパネルによるとララリウム(ローマ版の神棚もしくはそれがあるお部屋)に当たるようです。
こちら白黒のモザイクかと思っていたら、よく見たら真ん中が密やかにカラフルでした。
こちらの Villa dei Volisii 一応調べてみたのですが日本語サイトで出てきた情報はこれくらい。
近くには個人の別荘では最も重要なもののひとつ、ヴィッラ・ヴォルーシVilla dei Volusiiがあり、トライアヌス皇帝時代に素晴らしいモザイクを施した豪華な別荘からから時代を経て農園に改造された様子がわかります。 ローマ県公式サイトより
見応えがあって楽しかったのですが、マイナーだったようです。