fc2ブログ

Viaggio mosaico

〜モザイクをめぐる旅〜

五輪フィナーレの日なので

olympic_19.jpg

オリンピックにまつわるモザイク群 ローマ他 イタリア

連日テレビを賑わせていたリオオリンピックも今日で閉幕式ですね。
普段はテレビでスポーツ観戦はほとんどしない私ですが、この時ばかりは俄かファンとなり色々と楽しみました。寝不足の日々ともこれでお別れです。
のはずなのですが、悲喜こもごも感動のシーンを日々見ていたせいか、気分的には余韻をいっぱい引きずっている状態です。なのでいっその事今回の記事はオリンピック関連で!
どこかにモザイク無かったかなー? と思い出したのがこちらのモザイクです。

こちらはムッソリーニ時代にオリンピック会場として建てられたスタジオオリンピコとフォロ・イタリコの一画にあるプールです。モザイクに囲まれたプール。なんともイタリア!なんとも贅沢!
モザイクの上を素足で歩けるんですよ。どんな感じでしょう?

olympic_18.jpg

フォロ・イタリコにもモノトーンのモザイクがあります。

olympic_17.jpg
現代的に表現されたアスリートたちのモザイク 足がむっちりと太い感じ

olympic_16.jpg
ひたすらひたすらDVCEの文字 何かなと思ったら Duce=総統 ムッソリーニのことだったのですね

こちらの建物の中にある会議場?には歴代のオリンピックのポスターが並んでます。1964年の東京オリンピックのときのポスターもありました。

olympic_12.jpg olympic_13.jpg



これだけだとなんだか消化不良です。
ローマ時代のモザイクでオリンピックっぽいものも探してみました。意外と近くにありました。
ローマ郊外、オスティア・アンティカの入り口から一番遠いエリア、ポルタ・マリーナの近くにあるその名もポルタ・マリーナ浴場です。

porta_marina06.jpg
porta_marina17.jpg

アポディテリウム(脱衣室)の床に残る3世紀のモザイクです。
真ん中のテーブルには賞品が置いてあり、その周りにアスリートたちが描かれています。

porta_marina25.jpg
porta_marina21.jpg
porta_marina20.jpg
porta_marina13.jpg
porta_marina11.jpg
porta_marina09.jpg
porta_marina08.jpg

なんの競技かわかるような、わからないような、、、
シチュエーション的にオリンピックかどうかも定かではないですが、それっぽいでしょ。
そしてこの筋張ったこの肉体美、腹筋は見事に割れているし。この時代のアスリートの美しさが想像できて満足です。

このほかに手持ちのものでは、無理やりこじつけっぽいですがこんなのも。

olympic_31.jpg

ナポリ国立考古学博物館にあるテセウスとミノタウロスの格闘シーン。レスリングやってます。

皆様も今一度ご自分の昔の旅行の写真を見返してみてみませんか?
見つかったらぜひ掲示板に投稿を、お願いします。

湖畔で楽しむローマ遺跡

garda - 8
ローマン・ヴィラのモザイク群 デゼンツァーノ・デル・ガルダ イタリア

イタリアの北部にガルダ湖という国内最大の湖があります。この湖の南に突起のように飛び出した岬があるのですが、そこからやや西に行ったところにローマ時代の邸宅跡があります。ここに残る床モザイク群は、なんと!北イタリアでは最もモザイクの保存状態が良いと言われているとか!!
このヴィラの最初の持ち主はデチェンテウス。この方の名前に因んで町の名前がついたと言われています。



湖畔にほど近い街の中心と思われる広場から数分も歩かないところに、その入り口は密やかにあります。知らなかったら見過ごしてしまいそうです。

garda - 1

ヴィラは紀元1世紀に建造されましたが、2〜4世紀ごろにたびたび改装されました。なのでモザイクも時代ごとに層になって残っています。改装の時って前のものを壊さずにそのまま上に作るんですね。古代ローマ人も、ああ、もったいない!壊せない!なんて思っていたのでしょうか。先代の財産を大切にする人たちだったのですね。まさか壊す方が大変だったとかいうオチでありませんように。

garda - 6

そうそう、建物の面白さで言えばもう一つ、古代の床暖房が残っている場所もあります。ハイポコーストと呼ばれていたようです。

garda - 5

モザイクのモチーフも色鮮やかで美しい大作や、興味深いもの沢山あります。
今回は久しぶりに動画にしてみました。

ところで、そばにある岬ですがそこの先にはシルミオーネという可愛いリゾート地があります。
「ベネチアよりシルミオーネが好き」なんてイタリア人のセリフも聞いた事があったのですが、行ってみて「なるほど」と思うところもありました。本当に狭いエリアなのですが、多彩で個性的な水辺空間があり様々な景色を楽しめます。
ここで滞在するのも一案かもしれません。
こちらも合わせて動画に入れてます。

ではこちらをお楽しみください。↓

該当の記事は見つかりませんでした。