南イタリアの教会にはヘタウマモザイクがいっぱい 5
オートラント大聖堂の床モザイク オートラント イタリア
このヘタウマモザイクシリーズは今回で最後になります。
前回に引き続きオートラント大聖堂のモザイクです。主身廊部分の大きな「生命の木」を中心に紹介しましたが、袖廊にあたる部分にもそれぞれ小さな「生命の木」があります。
こちらは左翌廊部分の全体図。
牛の背中から木が生えています。
このゾーンのテーマは「天国と地獄」です。
多分木の左側が天国で右側が地獄かと思うのですが、左側で象徴的なのがこちらのお方々。
アブラハムとイサクです。イサクはアブラハムのお膝に乗ってる子供の姿と大人になって2人の子供を抱く姿の2つでのご登場です。
そして地獄側の象徴はコチラ、隣には奴隷を従えたサタンの姿です。側にはしっかりとINFERNUS SATANの文字。
この邪悪さとか禍々しさとかがすごく伝わってきて、なかなかの表現力だなと思うのです。
このゾーンのほかのモザイクたちもお楽しみください。動物たちがすごくキュートです。
こちらは右側翌廊部分です。
テーマは特に無いようですが自然界を表しているようにも見えます。
トップ画像もここにあったのですが弱肉強食を表してる? 実は山羊を飲み込んでるウワバミの尻尾はライオンが襲いかかっているところなんですよ。
動物たちのやりとりみたいなのが可愛くて面白いです。
そうかと思えばファンタジックな生き物もいます。
木のてっぺんには人間たち。
モザイクだけでも十分素晴らしいですが地下教会も忘れずに。11世紀創建当時のまま残ってます。
柱が林立する様は美しく周辺には当時の貴重なフレスコ画が残ってます。柱頭も個性的なのが多くてこれもまたひとつひとつ楽しめます。
教会を出たら港へ戻る道すがら土産物街をブラブラと散策。
でも気づいたら看板ばかりが気になって、こんなことになってしまいました。
かわいいお土産も見つけましたよ。