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Viaggio mosaico

〜モザイクをめぐる旅〜

重箱の隅っこのようなお話

Rom,_Basilika_San_Clemente,_Apsis_1
サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂のモザイク ローマ イタリア

イタリア、ローマでおそらく一番メジャーな観光地と言えば、コロッセオですよね。
今回ご案内する教会はこのコロッセオから歩いて数分、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ聖堂へ向かう道の途中にあります。
モザイク好きなら、行ったことがある方も多いのではないでしょうか?
モザイクだけではなく地下には1世紀頃のローマ時代の遺構や4世紀のミトラ教の教会跡等があるので、一見の価値があるところです。

ここのモザイクと言えば、このぶどうの蔓がぐるぐるしている絵柄が印象的です。「エデンの園」を表しているのだそう。
以前のブログでも紹介したことがありますが、ぶどうの木はキリスト自身の象徴でもあります。
キリストの愛に抱かれ、生き生きとした人々や鳥たちがいる様子はまさに楽園のようです。

ただ今回注目したいのは、この半ドームのエリアではなくその右側、巻物を持つ聖人エレミアの足もとにある街のモザイクなのです。

その部分だけをアップにしたものがこちら

niwatori.png

アップにしてもかなり小さいのですが、街の入り口の階段のところににわとりがいるのがわかるでしょうか?
後陣にもたっぷりと鳥がいるので違和感がないと言えばないのですが、それでもなにか意味深な感じがします。

こちらのモザイクはエルサレムの街を表しているものです。
おそらくこれは聖ペテロについて言及しているのでは、と推察されている方がいるのです。

エルサレム、聖ペテロ、にわとり、、、、、
そういえば聖書にこれを連想するエピソードありましたよね?

キリストが最後の晩餐のあとにペテロに告げるのです。
「明日の朝、にわとりが鳴く前に、お前は私を知らないと3度言うだろう」
ペテロはそんなことは決して無いと大いに否定します。
しかしゲッセマネの園でイエスが捕らえられた時に、弟子たちはイエスを見捨て、ペテロは詰問に耐え切れず「知らない、知らない」を繰り返します。
そして3度目に同じ言葉を発した時、にわとりが鳴き、はっと我にかえるのです。

聖書の中でもとても印象的なシーンです。

なんとこんな線画のようなにわとりから、こんな壮大なバックグラウンドが隠されているとは思いもしませんでした。

もしローマに行く機会があれば、見に行ってみてください。
私ももう一度実物を見てみたいものです。

ちなみにこちらの教会ですが、以前行った時に撮影を断念した記憶があるので、写真撮影は禁止だったはずです。
基本的にこのブログは自分で撮影した写真を掲載してますが、今回はこちらのページから拝借して使用致しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/San_Clemente_al_Laterano#/media/File:Rom,_Basilika_San_Clemente,_Apsis_1.jpg

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