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Viaggio mosaico

〜モザイクをめぐる旅〜

エジプトでだってモザイク

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アレキサンドリア国立博物館のモザイク アレキサンドリア エジプト

今年行ってきたばかりのところです。
私の中ではエジプトは完全に盲点でした。
ピラミッド、スフィンクス、死者の谷、そして砂漠!乾いたイメージが強烈すぎて地中海沿岸であることをすっかり忘れていました。
でも忘れてはいけなかった、アレキサンドリア!
だてにアレキサンダー大王の名前をつけてません。ヘレニズムの残り香がプンプンしてました。

まず向かったのは国立アレキサンドリア博物館です。

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入ってまず目に着いたのは、海のエジプトの発掘品のゾーン。
そういえばアレキサンドリアには海底遺跡がありました。
海底にあった青銅製のおたまは、サビでボロボロ。海の中ですもんね。

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そして程なく現れたのがこちらのモザイク。

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あ、かぶりついててすみません。
これで作品のサイズ感がわかるかと思いますが、ポートレートの大きさは実在の人間と比べてやや大きいくらいです。
では改めて全体像を

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描かれているのは古代エジプト、プトレマイオス朝の女王ベレニケ2世です。
頭にはアレキサンドリアのシンボルである艦船の舳先をモチーフにしたものをかぶっています。
紀元前2世紀、プトレマイオス期の作品です。

彼女の顔の肌感、きめ細やかでモザイクのプチプチがまだ全然わかりません。
なので思いっきりアップでいってみましょう。

目元
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口元
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相当細かい粒で作られているのがわかるでしょうか?
目元はまつげの1本1本まで丁寧に作られています。
こちらは非常に細かいテッセラで作るOpus vermiculatum: オプュス・ヴェルミクラトゥムというカテゴリーのモザイクです。
ヴェルメに当たる部分がウジ虫を意味することから、私は勝手にウジ虫モザイクと呼んでいます。
モザイクがあることだけでも感激なのに、このクオリティの高さには驚かされました。

ここにはもう一つモザイクがありました。

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ちょっとツブツブ感は出ていますね。
でも周りのテッセラと比べると、かなり小さいものであることがわかると思います。
こちらの大きさはこんな感じです。

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アップもいってみましょう。

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ひたいや耳元の髪の毛の蛇の感じがよくわかります。
頭から羽まで生えているのですが、なぜでしょうね?

側には興味深い説明文がありました(クリックすると拡大します)
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赤線の部分なのですが、「テッセラを用いた類のモザイクはまずアレキサンドリアで作られ、その後ヘレニズム文化圏に伝播していったと信じられている」とあります。

テッセラモザイクの発祥がアレキサンドリア?? 

トルコで世界最古のモザイクを見たとき以来の衝撃でした。
でも、アレキサンドリアがヘレニズム文化の中心地であったのは確かです。
またプトレマイオス朝はアレキサンダー大王の部下プトレマイオスが起こしたマケドニア人の王朝、それにマケドニアといえば最初の小石モザイクがあった場所だし、、、
諸々を考えるとありえるかも???
もしもマケドニア人がいなかったら、世界に今あるモザイク美術は無かったってことですか??

これが本当なら私は凄いものを見ているのかもしれません。ちょっと震えます。
是非とも真偽を確かめたいものです。

最初のモザイクの側にはこんな展示物がありました。

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古代エジプト人とは違う特徴を持つ顔立ち、この方々は古代マケドニア人の姿でしょうか。

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アレキサンドリアで信仰されていたセラピス神の姿もギリシア的な姿で、エジプトの神々の中で異彩を放っています。
一方、女王を表した彫像は体はギリシア風で頭はエジプト風スタイルの融合系。

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首元に飾りのついたこちらの壺は古代の棺。金を施された飾りは死者へのプレゼントです。
この習慣は紀元前5〜4世紀、ギリシア期〜ヘレニズム期では一般的だったそうです。

そして全く関係ないのですが個人的な興味からこちらも。
古代ローマンガラスでできたバングル。完全な形のものがありました。
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地下に行くとエジプトらしい展示品もありました。
その中で1番存在感があったのが大きなアクエンアテンの頭像。
ツタンカーメンのお父さんであり、エジプトで一神教を進めた異色なファラオです。

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ミイラや棺のあるゾーンもありました。
照明が暗めで入り口にアヌビス神が座っていて、さらにひんやり感が増します。

エジプトらしいエジプトと、異色なエジプト、どちらも楽しめる博物館でした。

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