主役は主役らしくあって欲しいと思うのです
ネオニアーノ洗礼堂 ラヴェンナ イタリア
ラヴェンナの旧市街に入りました!
最初はまず腹ごしらえということでレストランに向かいます。さすがラヴェンナ!レストランの中もモザイクが飾ってあります。枠にもはめないこの仕上げ方、どうやったらこうなるんでしょうか?
旧市街をぶらぶらと進みます。自転車に乗った若い子がやたらと目につきます。町のあちこちに自転車置き場がちゃんと整備されていてました。
最初向かったところはネオニアーノ洗礼堂です。5世紀頃ネオーネ神父がかつてのローマ浴場の一部の上にドームをかけてつくったという、ラヴェンナで最も古い教会建築物の一つです。
レンガ造りというのがちょっと珍しい気がします。これは石材が取れる山が側に無いため手に入れづらく、また手に入れるにもお金がかかったから。それに地盤が弱く石材は重たくて沈んじゃう!ってことだったそうです。
中はびっしりとモザイクで埋め尽くされています。天井ドーム部分にモザイク画、窓をはさんだ下側もモザイク(トップ画像と合わせてご覧ください)
天井画全体図、真ん中にキリストの洗礼シーン、周りに12使徒、さらにその周りは書見台みたいなものや玉座みたいなのがぐるっと取り囲んでます。
ヨルダン川でヨハネの洗礼を受けるキリストです。右にいるのはヨルダン川の神で手にキリストの脱いだ服と川の水源の瓶を持っています。
水中の様子の繊細な色使いをモザイクで見事に表現しています。体がつやつやで若々しい感じ!
でも見れば見るほど納得のいかない点があるのです。これだけ見事なモザイクなのにキリストのお顔が浮かない、というかむしろ浮いちゃっているというか。洗礼を受けたのは若い時期のはずなのにおじいさんみたいな風貌だし、洗礼者ヨハネよりずっと年を取っているし。キリストを神格化させるための演出なのでしょうか?しかしオーラがないなあ。。。色合いも平板ですよね。
12使徒たちのお顔と比べてみました。
一番適当に作られてる感じがするんですが。。。
一応調べてみました。やはりお顔付近はのちの時代に手を加えているようですね。
私にはこの下の写真に含まれる部分ほぼ全部、後代のもののように見えました。背景にピカピカの金を用いているあたりです。
正解が知りたいものですね。