エーゲ海とモザイクと その1
メデューサのモザイク ベルガマ博物館 トルコ
今回からしばらくトルコシリーズです。
トルコもモザイクの豊富な国ですよね。なんといってもビザンチンモザイクの本場ですし、古代ローマモザイクにも事欠きません。特にシリア国境近くに有るガジアンテップのモザイク博物館は質の高さ、量ともに、世界でもトップランクに入ると思います。でも今は、、、
タイミングが悪くて残念だなーとは思いますが、仕方ない!行けるところに行くだけですよ。
あ、でもどなたか以前にあちら方面に行かれた方、ぜひ寄稿をお願いします。どんな感じかすごく知りたいです!(切実!!
ということでまずは2014年に世界遺産に登録されたばかりのベルガマから始まります。
ちょっと表記が揺れてますが、私の中ではベルガマは今の町の名前、ペルガモンは古代の都市の名前という認識になっています。
ペルガモンはヘレニズム時代、紀元前3〜2世紀にアッタロス朝の都として繁栄した都市だそうで、その後はローマのアジア属州になりました。
ここからはヘレニズムの至宝が多く発掘されてるようでして、ドイツのベルリンにあるペルガモン博物館には「ゼウスの祭壇」の一部(といっても1/3なので大きいですが)まるまる展示されていて、それが目玉になっています。
あと「瀕死のガリア人」というローマのカピトリーノ博物館に収蔵されている一級品もここからでているし、なんだか期待できそうです。
遺跡は、上のアゴラ、中のアゴラ、下のアゴラと3段構成になっていて、上の方はかなり標高が高いところにあります。でもご安心ください。ちゃんと上まではゴンドラで登れますから。
目玉は上のアゴラに集中しています。とはいっても基礎部分ばかりであまり残ってないですね。見栄えがするのはこちらのトラヤヌス神殿と劇場くらいでしょうか。
斜度がすごいので、この景色は圧巻です。
ゼウスの祭壇は本来ここにありました。
普通ならここで終わりなのですが、私たちはそうはいきません。中のアゴラあたりに「遺構Z」なるものがあって、そこにモザイクがあるらしい、という情報があったのです。ゴンドラで上がったあの斜面をえっちらおっちら降りていきます。
坂道は一応あるのですが、順路の表示もなくてわかりづらく、行ったり来たり迷いながらでなかなか大変。世界遺産に登録したならちゃんと整備してよー、つい恨みがましい言葉も出てきます。
しかし、頑張って降りてきた「遺構Z」ですが、扉に鍵がかかっていて中に入れませんでした orz
悔し紛れに看板だけ。
ツアーとかじゃないと見れないってことなのでしょうか? 入口で確認を取った方が良かったと後悔しました。そもそも見れないなんて想定してなかったので、そんなこと思いもよらなかったのですが。
もし行かれる方があれば、お気をつけて!
そしてここで私が唯一見れたモザイクはトップ写真のものだけ。
これは上のアゴラの建物から見つかったもの、と説明がありました。