下を向いて歩こう
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアの床モザイク ミラノ イタリア
唐突ですがミラノです。ミラノといえばまずはこちらドゥオモですよね。ゴシック建築の最高峰、針葉樹林を思わせるこの尖塔の美しさ、大好きな建築の一つです。
ドゥオモを右手に見た景色、正面奥に大きなアーケード風の建物が見えます。では入ってみましょう。
こちらがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。
架構の美しさと優美な装飾に惚れ惚れとします。上を向いたまま撮影に夢中になってしまって、通りすがりの人にぶつかりそうになりました。
下を見ればモザイク仕上げの床。イタリアの各地の紋章が施されています。
中央がイタリア王国の紋章、その周囲にミラノ(赤の十字)、トリノ(牡牛)、フィレンツェ(アイリス)、ローマ(SPQR)の紋章なのだそうです(Wiki調べ)
この中で一番有名なのがトップにあるトリノの牡牛の紋章のモザイク。写真のように牛さんの股間でぐるぐる回ると幸せになれるということで、日々、世界各地から来た観光客に踏まれています。牛さんかわいそう。
当然モザイクの磨耗も激しく、こまめなメンテナンスが必要なはず。私が行った時は綺麗になったばかりでした。
いきなり場所が変わってこちらは京都の寺町通りです。幾度となく歩いていたはずなのに、つい先日モザイクがあることに気づきました。

そばにはこんな説明パネルが

なるほどよく見ると羅針盤のモチーフの中に、CROCI Milano の文字があります。

ちょっと気になってこちらの会社を調べてみました。
AeL. CROCI http://www.aelcroci.it/EN/Shopping_malls.aspx
なんとこちらの工房がガレリアのモザイクを手がけているようです。きっとあの牛モザイクもこちらが定期的に直しているんでしょうね。
日本でもいくつもの案件を受注していて、大阪、堺、長崎、福岡などの地名が出ていました。
もしも近くに行くことがあったら注意して見てみてください。もしかしたらCROCIの文字が見つかるかもしれません。