サンダルモザイクを求めて、、、
ソベソス遺跡のモザイク カッパドキア トルコ
サンダルモザイク、かわいいですよね。
スタジオモザイコを訪れるとまず最初に出迎えてくれるのもサンダルモザイクです。
サンダルモザイクでメジャーなところといえばこんな感じでしょうか?
1ヨルダンのマダバ近郊にあるモザイク
私はてっきりこちらがアトリエのサンダルモザイクの元だと思っていましたが、改めて見たら違いますね。
2北キプロス島のバジリカにあるモザイク
黒地に赤のストラップが印象的、シンプルなサンダルです。
3リビアのサブラータにあるモザイク
体を洗うストリジルなどのお風呂道具とともに描かれている作品です。
4アルジェリアのティムガッドにあるモザイク
BENELAVAの文字が印象的な2足分のサンダルモザイクです。
どれがどれだかわかりますか?
ちなみになぜか手元に持っている写真、再現率低いですがベネラバのコピーです。これの出元もいずれご紹介したいと思います。
さてトルコでモザイクが見られる場所を調べていると、トルコにもサンダルモザイクがあることに気づきました。
しかもそこはカッパドキアの近郊にあるソベソスという遺跡、観光ついでに立ち寄れそうです。
ソベソス遺跡へはカッパドキア発のムスタファパシャ&ソーアンルー方面ツアー、別名ブルーツアーで行くことができるようです。私たちはそのルートに従ってドライブしました。
遺跡は特に管理されている様子もなく、ご自由にどうぞ!状態です。主に見られる遺構は浴場跡と会議室跡。まず最初に目についたのはこちらの床暖房の床下部分のようなところ。
これではわからないので案内板、案内板っと、あ、ありました。サンダルモザイクの写真も発見。
なんと日本語での説明があります。日本もここの発掘に関わっているようです。古代ローマの浴場をハマムと呼ぶところがさすがイスラム圏。そういえばハマムのシステムは古代ローマのものによく似ています。
モザイクのある場所は脱衣所部分にあるみたいですが、、、図面と目の前の景色照らし合わせてみると、あれー!ちょうどカバーがかかっているところじゃないですか!? み、見られないってことのようです! がっかり。
気を取り直して会議場跡の方へ進むことにします。こちらはしっかり屋根がかかってます。
そして見えてきたのがトップ画像を初めとしたモザイクたち。
期待せずに行った割に、意外と状態の良いモザイクがまとまってあったのでびっくりしました。
案内板によるとこちらの建物は4〜5世紀頃のものだそう。モザイクの上に建てられた建物は6世紀の半ば頃の「粗雑な出来のチャペル」
カッコ内部分は案内文そのまま採用しました。
「なんでこんな大事なものの上にしょーもないものを建てるんだよ!」
と発掘者の心の声が聞こえてきます。そして私の気持ちそのまま代弁してるかのよう。
なんだかんだで心穏やかに見られなかったところでした。
こちらの遺跡2002年に発見されたばかりの掘り立てほやほやのものです。
また観光地として整備もされていないので(2014年当時)売店、トイレなどの設備がないことも付記しておきます。