前菜だけでお腹いっぱいになります
エウフラシウス聖堂建築群のモザイク群 ポレチュ クロアチア
↑ちょっと群の文字がくどいですが、世界遺産の登録名をそのまま使用しました。
聖堂だけじゃなくて聖堂建築「群」であることがすごいということらしいです。
確かに観光で見たのは、聖堂と聖堂前のアトリウム、洗礼堂と鐘楼と司教宮殿のコンボ。
こういうものが初期キリスト教大聖堂複合建築群で、ここが最も完全な状態で保存されているのだそうです。
なので見所多し!です。
ではじっくりと観光してみましょう!
こちらが教会の入り口です。
入り口のモザイクは初期キリスト教会のスタイルで作られているけれど、こちらは20世紀初頭に作られたものです。
キリストの脇の文字は聖書の一節で
EGO SVM OSTIVM PER ME.
SI QVIS INTRQIERT SPLVRBITVAR
(私は門である わたしを通って入る者は救われる)
と書かれてます。
ではキリストに見守られながら中へどうぞ。
門をくぐり通路を抜けるとまず中庭に入ります。
この中庭はアトリウムと呼ばれてます、って説明するのもちょっとね。
古代ローマの邸宅にあるあのアトリウムそのままで、周りが柱廊で囲まれてて屋根の空いている半屋外的な空間です。
教会正面の入り口にアトリウムがあるのは今では非常に珍しいですが、
古代末期から初期キリスト教時代のバジリカには必ずあったものだそうです。
この空間が古代の名残なのねと思いながらファサードを見上げてみるとモザイク発見!
でも見づらいなー
聖堂に背を向けると正面には洗礼堂と鐘楼(1522年建築)があります。
順路に従い鐘楼に登ります。
4連の鐘はかなりの大きさなので突然鳴りださないかドキドキもの
熱心に外を見てるけど何が見えるのかな?
赤い屋根とアドリア海です!
これぞクロアチア!って感じじゃないですか!?
鐘楼を上り下りしてるとちょうどいい感じで正面のモザイクを見ることができます。
でもね、、、
アップには耐えられないクオリティでございます。
19世紀に適当に復元されたのだそうで、うーん残念!!
遠目に見るといい感じですよ。私なんて近視なので特に。
その後は前回の記事で御紹介した通り、司教宮殿の展示と共に中庭モザイクを見て最下階へ。
前回の記事で地階と記したけど、もしかしたら1階かも。ちょっと記憶があやふやです。
中庭モザイクの本物が色々と残ってましたよ。
単純なモチーフですがこういうの好きなんです。こういうラグあったらかわいい
円を作るのは難しいようで。でも緻密でよくできてます。
この石の色合い!! 蔓と葉のモザイクのデザインが素敵すぎです。
こちらと上のモザイクは元々1つだったんです。このオリジナルの色合いでの完成品見てみたかった!
さてこちら文字だらけのモザイクは5世紀のものです。
書かれている内容は
右:神もその名を知らぬ或る者は魂の救済のために13フィートのモザイクを行った
左:IOHANNIS ROMEUSは魂の救済のために20フィートのモザイクを持った
信者が寄進してたんですね。古今東西やることは同じなんだなー。
博物館を見終わった後は庭に降りてモザイクを眺めつつ聖堂へと移動します。
左手の建物が聖堂の側面、つまり聖堂の脇の方から入る感じになります。
建物に入るとすぐ聖堂、と思いきや別ゾーンに突入しました。
古代ローマの遺跡です。バジリカの建つ前にあった邸宅のモザイクらしいです。
キリスト教迫害の時代は邸宅の中にこっそりと小さな礼拝所があったのでしょう。
棺(?)のある部屋の床にもモザイクがあるけど見えますか?
ここまで来てようやく聖堂本体になりますが、長くなりそうなので今回はここまでにしたいと思います。
次回こそキラキラモザイク登場します!