南イタリアの教会にはヘタウマモザイクがいっぱい 1
サン・ニコラ・ペレグリーノ大聖堂の床モザイク トラーニ イタリア
モザイクを習っているとつきない悩みの種、それは大理石の名前がなかなか覚えられないってこと。
アトリエの棚いっぱいに並んでいる多種類の石を思い浮かべてください。あれの全制覇はなかなか難しいですよね?名前を覚えてもその石の色や質感がすぐに思い浮かばなかったり、、、
そんな私でもちゃんと覚えている石の名前の1つが今回訪ねたこの町の名前だったりします。産地の名前が付いているんですね。
さすがに観光で出かければ覚えられるよねー
(と言いつつ、この記事を書き始めるのに、ト、ト、トラパーニ、、、、あれ?違う!ともたついたことは内緒♪)
まだ日の明るいうちに旧市街をとった唯一の写真。
ランチを食べたレストランを写したんですが、外壁にトラーニを使ってるのでしょうか?
この町にとっても優雅で美しい教会があるのです。「プーリアの大聖堂の女王」と呼ばれてるんですって!海辺に佇むこの姿、納得です。
教会は地元産の石材を利用して建造されているってことなので、この外壁も要注目ですよ。
夕刻近くなってるので色合いがちゃんと出ていないのが残念です。
1056~1186年の間に建てられたプーリア地方ロマネスク様式の建物で、装飾などじっくりみれば面白いものいっぱいあったと思いますが、駆け足で立ち寄ったのでモザイク以外は簡単に眺めただけでおしまいにしてしまいました。
11世紀当時の最新技術で作られたブロンズ扉
今は教会の側面にありますが元は正面の扉でした。
サンタ・マリア地下聖堂のフレスコ画
9世紀前半サンタ・マリア聖堂が建てられ、その上に現在の大聖堂が建てられたそうです。
さてここから本命のモザイクです。
保護もなく大胆に椅子がそのまま置かれていました.。(数年前訪問時)
アレクサンダー大王
アダムとイブ
足元にタコさん発見
創建当時のモザイクがそのまま残ってます。
詳しい情報がないのでどんな風に作られたかなど、わからないのが残念!
どんな人がこれらの作品を作ったのでしょう?
観光が終わって外に出ると辺りは夕暮れでした。
教会前の広場から見えるズヴェヴォ城 Castello Svevo
こちらも石材は現地産だそうで、、、
私にとってのトラーニは夕焼け色に染まったくすんだアイボリーカラーです。